作り方
- 扇子の型紙に合わせた生地を用意して、オーブンペーパーもカットしておきます。オーブンペーパーは工程「6」で乾燥させたり、アイロンをかけるときに当て紙として使えるので便利です。
- 市販のキーピングは家にありませんので、木工用ボンドで手軽に糊付けします。500円玉大の木工用ボンド1に対して、水3を入れて、
- 混ぜて溶かします。
- 生地を染みこませます。
- 生地を揉んで、まんべんなく浸透させます。
- オーブンペーパーの上に広げて自然乾燥させます。完全に乾いたら、当て布等して、アイロンをかけてピシッとさせます。
- 生地の「うら」を上に向けて、型紙は線が引いてある面を上にして置きます。ここは、「うら」から見た型紙を作りましたので、生地の「うら」に型紙を写しています。型紙をしっかり押さえ、外郭を丁寧に写してください。私は細いボールペンを使いましたが、細くしっかり見えるような線であり、かつ、型紙と同じ大きさに線引きします。
- 外郭を写したら次に、谷折り線をすべて印します。例えば写真のように、型紙の谷折り線(黒線)の延長上を引きます(黄線2ヶ所)。これをすべての谷折り線のところにつけます。
- 工程「7」「8」で印して型紙を取ると、このような線(白線&黄線)がつきます。
- 長方形のままだと次工程の蛇腹折りがしにくいため、型紙線の外側1cmぐらいを残して、周りをカット(青線)します。
- 谷折り線を1つずつ谷折りにしていきます(前工程の黄線)。薄くて硬い紙などを谷折り線に当て、
- 折り目をつけます。アイロンを使わなくても、折り紙のように折れ目がつくと思います。
- すべての谷折り線を折りました。
- 次に、谷折りした山(赤V字)と山(赤V字)のライン(黄線)を合わせて、蛇腹にしていきます。
- 同じように、隣の谷折り同士を合わせていきます。
- 谷折り線すべて蛇腹にしました。
- 扇面の両側は、できあがり型紙線(赤点線)まで、蛇腹の流れで折ります。裏からみると、できあがり型紙線は、左側が山折り、右側が谷折りになります。
- 扇面の「下側のみ」、型紙線を切り落とします。蛇腹になっているので切りにくいですが、型紙線(白線)ギリギリを切り落とす感じで(切り落した方に線が残る)、カットします。
- 折り代の余分をカットします。折り代は、できあがり型紙線(赤点線)の外側、親骨の半分ぐらいの細さにします。貼り合わせの糊は、スティックのりが使いやすいです。親骨(ピンク色)に塗ります。
- できあがり型紙線(赤点線)を親骨の端に合わせます。その時に、工程「18」でカットした端は親骨のくぼみ(黄線)に合わせます。また、反対側の型紙線(白線)も親骨の先端の位置になりますので、位置合わせをしてください。こちらの型紙線(白線)は工程「28」でカットします。線も一緒に切り落としますので、目安としては、線の内側ギリギリに骨が納まるぐらいの感じがいいと思います。
- 次に中骨を貼っていきます。扇子の向きを写真のように変えます。最初の中骨をとり、中骨の手前側(ピンク色)に糊をつけます。中骨は折れやすいので気を付けます。私は、左手の人差し指と手のひらを使い、中骨の後ろを支え、中骨と手に糊をつけるように塗っています(都度手は拭きます)。
- 次の山の上に貼り合わせます。その時も、切れ端(黄線)の位置を意識して、型紙線(白線)を目安にします。上手く完成させるコツとして、
- 谷下に中骨の根元(黄丸線)をしっかりつけるようにします。もともとここは、中骨の幅と同じ幅しかありませんので、ていねいに貼り合わせることがポイントです。ここを合わせてから、貼り合わせると、中骨を立てているため、中骨全体が自然に谷よりになります。
- 中骨の貼り合わせは、(写真のように)常に扇子を横して中骨を立てて机上に沿わせて貼り合わせます。生地と生地で中骨をはさみ合わせて(畳んだ状態のようにして)、貼り合わせる感じです。1本づつ、同じように次の山に中骨を貼っていきます。
- 中骨すべてを貼り終えました。あとは最後の親骨だけになりました。
- 折り代の余分をカットして、親骨に貼り付けます。
- 輪ゴムでとめて、全体をなじませます。
- 型紙通りに貼れていたら、型紙線の内側を。しかし、多少ずれが生じていると思うので、中骨の上ギリギリをカットする感じで扇型にしていきます。
- カットしました。
- 完成です。