アイレットリング(はとめ)
アコーデオンカーテンを作るにあたり、
「アイレットリング」なるものを使ったのですが、少々時間がかかりました。
納得の仕上けには、ちゃんとしているものを購入しなきゃ、でした。
アイレットとは、小穴、ひも穴を意味し、手芸でいう鳩目(ハトメ)穴であるようです。
大きいサイズのハトメを探していて知りました。
ハトメというと、専用の台座にのせて打ち具をつけて金づちでつぶす、もしくは
専用のフライヤーでギュッとつぶすようなものですが、大きいサイズがないのです。
(このようなタイプの市販品は、穴径15mmぐらいまでしかないよう)
突っ張り棒が入るハトメは最低でも20mmぐらいの穴、探しました。
結局、以下に述べる金属製でツメ式のアイレットリングか、
プラスチック製ではめ合わせ式のリングしかありませんでした。
(プラ製は外れやすいという口コミがあり、金属製のものを探しました)
例えは、持ち手がロープの、夏のバッグ。
太いロープを通す穴に。
大きいアイレットリングの作品例です。
だから、二個入り、四個入りなど、偶数入りで入っているものが多かったです。
(かばんには4個必要ですね)
今回、カーテンに使うアイレットリングが18個必要でした。
以下、2種類のアイレットリングの比較になりますが、参考までにどうぞ。
値段に負けて、安いアイレットリング(以下、写真左側)は失敗して、
買い直したアイレットリング(以下、写真右側)との比較です。
どちらも、穴径20mm、外径35mmです。
購入先
左(失敗) MYmama・アイレットリング35mm
50円/1個あたり、という激安商品。
右(買い直し) 手芸ナカムラ・アイレットリング35mm
70円/1個あたり、同じような形状に見えるものの中では、かなりの安価。
感想としては、
左(失敗)は、
金属が軽く、端が雑な処理で、お値段なりでした。
裏側部品が、平らで薄く、溝もあいまいで、手で簡単に曲げられそうで頼りない。
表裏がかみ合わず(合わさっているだけ)、表裏の間から生地が見えてしまう。
右(買い直し)は、
溝も丸みを帯びて深め。表裏の部品が箱のようにハマり、重なるようになっている。
爪の部分も切り込みのようなものが入っており、曲げやすくなっている。
カーテンなら、安いものでも最低限のハトメの役割をしてくれればOKと思っていましたが、
やっぱり、構造で違いがでました。
実際カーテンを吊るしてみると、
リングの間の隙間、間があくところの金属のへりで棒にひっかかる感じがして、
カーテンがシャーと動いてくれないのです。
お洗濯でも生地がひっかかりそうです。
(買い直したアイレットリングもお洗濯時には注意が必要かもです)
無駄な作業になってしまいましたが、爪を戻して外すことができるので、つけ直しました。
ところが、買い直したアイレットリングをセットしてみると、
表裏合わせたところで、リングがくるくる回ってしまいました。
面倒で省いてしまいましたが、接着芯を入れるべきでした。
生地の厚みがある程度ないとダメです。
表裏の内側は重なりますが、外側には1.5mm程度の隙間がありますから、
その隙間以上の厚みがないといけません。
カーテン本体はできあがっていますので、以下のような対処をしました。
厚みのある生地を用意して、
裏側の部品を使ってドーナツ形を写し、線より大きめにカット、
そして、カーテンの穴からこの生地を間(三つ折りしている部分)に入れ込み、
アイレットリングをつけました。
これでしっかりかみ合ってくれました。
とても面倒でしたが、18穴すべてに処理をしました。
また、ペンチで爪を倒しますが、傷がつくので当て布は必須です。
私は、ペンチに布切れを両面テープで貼り付けて、使いました。
かれこれ、数日間。
串刺しカーテンです。
動きもスムーズになりました。
少し、回り道しましたが、無事完成しました!
余談ですが、
100均(セリア)でカーテンフックを見つけてきました。
これでも設置できるのですが、
一点ではさむと、ぶら下がっている感があり、見た目がいまいちで、
また、クリップのギザギザな形状で、生地が傷みそうです。
アコーデオンカーテンを作る人は滅多にいないと思いますが、
形をきれいに見せるには、ハトメ式の方がおすすめですね。