たっぷり入るペンケース(改・型紙あり)
難易度: ★★★★★
ご質問の多い、たっぷり入るペンケース(内側すっきり立体マチ)をもう少しわかりやすく、作り方を改良してみました。
基本的には同じなのですが、今回は、型紙を写してから作っていきます。
また、こちらの補足もご参照ください。
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- 作り方
-
- 表側生地(デニム風)、内側生地(柄)、ファスナー(24cm)を用意します。なお、表側生地には接着芯(今回はダンレーヌR111)を貼りました。
- 表側生地に、型紙を写し(黒線)、縫い代をとり(ファスナー口5mm、他1cm)、外側で四角く裁断します。中に凹んでいる(青色、他3ヶ所)部分は、後で裁断します(一緒に裁断してもかまいませんが、縫い代がほつれてきたり、ペラペラして邪魔なので)。
また、写真の赤点線は、工程「15」の折り目になります。工程「19」~のマチを合わせるときの説明がしやすいので補助線を入れました。
- 表側生地と同じ大きさの内側生地を裁断します。
- 24cmのファスナーです。ファスナーの表側、スライダーを左にしたとき、上側(白線)部分と下側(黄線)で色分けしています。
- 内側生地をおもてに、ファスナーおもて(白線側)を向け、表側生地をうらに向けて置くと、「中おもて」に合わさります。
- すべての端を合わせ、ミシンをかけます。(赤線)
- 今度は、ファスナーの反対側、工程「4」「5」でいう黄色部分を縫い合わせていきます。表側生地とファスナーを「中おもて」に合わせます。
- 端を合わせ、ミシンがけします。(赤線)
- 次は、下側になっている内側生地を向こう側へ「わ」にして、ファスナーの上側、5mmほど出してマチ針でとめます。ずらす理由は、こちらのレシピの工程「14」になります。
- 返し口を残して、工程「8」で縫ったミシン線を重ねて縫います。(赤線)
- 「おもて」に返してみます。このようにファスナー内側のみに返し口ができました。アイロンをあて、ファスナー周りをくせづけします。
- ループを作り(今回は綾テープを半分に折り)、仮縫いします。ループをつけない場合もファスナーが開かないように仮止めしておきます。ここで、必ずファスナーを半分ぐらい開けておきます。開けていないと工程「27」でひっくり返せなくなります。
- 「うら」に返して、
- 工程「2」で切らなかった、凹み部分、4ヶ所をそれぞれカットします。
- 表側生地の「8」の字ライン(赤点線)で折る(ファスナーを中央にする)と、切った形が重なります。
- 内側生地も同じように、ファスナーを中央にするように折りたたみます。
- 型紙ラインをしっかり合わせて、マチ針でとめます。
- 脇のラインを縫います(赤線2か所)。そして、表側生地に合わせ、内側生地の角を切ります(黄線4ヶ所)。
- これからマチを合わせていきます。前項の右上角で説明します。まず、表側生地の黄線と白線を重ねるように、折りたたみ方を変えます。
- このように、「8」の字ラインを脇のミシン線に合わせ重ねるように。
- その時、ファスナーは、自然に曲がる方向(内側生地を表側生地方向に倒す)に向けます。
- 今度は、それに内側生地を重ねていきます。写真のように、内側生地の青線と緑線を広げて合わせるように、★を☆方向にもっていく感じです。
- 工程「19」~「22」を内側生地側からみるとこのようになります。色づけした部分がすべて一緒の方向に合わさります。写真の赤点線は、内側生地の「8」の字にしたときの折り目になります。
- そして、工程「19」~「22」を表側生地側からみてみます。こちらの表側生地を中心にきれいに微調整して整えます。「8」の字のライン(赤点線)とミシン線の境目、内側生地の折り目がすべて重なっているように、型紙ライン(黒線)と90度の位置をしっかりキープすると、できあがりがきれいに仕上がります。
- ミシンで縫います。
- 他の3つの角も同様に作ります。すると、ぐじゃっとした形になりますが、
- 返し口から「おもて」にひっくり返します。
- 返し口をかがり、完成です。
- 表側生地(デニム風)、内側生地(柄)、ファスナー(24cm)を用意します。なお、表側生地には接着芯(今回はダンレーヌR111)を貼りました。
- メモ&補足
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ファスナーを縫うときは、ファスナー押さえが必要です。
コメント
前、後ろの柄を変える場合どのようにしたらいいでしょうか?
前、後ろとありますが、立体なので上と底もあるのですが、柄を変えたい場所で布を切り替えるとしかお答えできません。
型紙でそれがどこの部分になるかを考えて、縫い代をとり裁断して布を縫い合わせてください。
ただ、作り方がちょっと複雑なので、まず布1枚で作り方を理解してから作った方がいいと思います。
布を切り替えると縫い代も増え、マチを作るところがより複雑になると思います。
早速作ってみました。裏地付きのペンケースを手作りできるなんて感激です!このつぎは「立つペンケース」の作り方を教えてください。
1日でできました。
このように細かく載せていただいたので、たいへんわかりやすかったです。
自分一人では、とてもこんなに上手にできなかったと思います。
本当に有難うございました。
全部の工程を動画にして欲しいです!
申し訳ありませんが、今のところご期待に応えることができません。
マチを合わせるところだけ、動画にしております。こちらの補足をご参照ください。
はじめまして。
小1の長男が習い事に持っていくペンケースを作って欲しい❗と言われ作ってみました。
ファスナーがお店に既製品が25センチしかなかったので型紙も25センチに変えて作りました。
思ったより大きくて息子も使いやすそうです。
今度は私のお財布ケースも作ってみようと思います。
はじめまして。
こちらのレシピを参考に35㎝ファスナーを使って化粧水なども入る大容量コスメポーチを作りました!
バイアステープを使わないタイプのものを探していたので
とても助かりました。
正直作っている時にはどこがどうなっているのかわからなかったけど、裏返してみたら、ちゃんとした形になっていて感動w
手順通りにやれば、構造を理解できなくても完成します!(*'ω'*)
追伸
リンクフリーとのことでしたので、ブログ記事に紹介させていただきました。
ありがとうございました。
はじめまして。
さをり織りの反物をポーチやバッグに仕立てています。
こんなのを探していました。
出来上がった時に内側に縫い代が出ない縫い方。
バイアステープ始末をしないで済む縫い方。
この方法を思いつくのは天才的。尊敬します!
ちなみに「ぺったんこファスナーポーチ」の作り方も大変重宝しています。
これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました。
作ってみました。
構造が複雑そうで、このタイプのポーチは作ったことがありませんでした。
細かいポイントが分かりやすく書いてあったので、裁縫が苦手な私でも作れました!
最後のマチの折り方が難しかったですが、表に返したときの完成度を見たら疲れが吹っ飛びました。
丁寧な解説や写真をありがとうございました!!
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