家庭用のミシンアタッチメントでバイアステープを縫う
バイアステープをミシンで縫うときほど、家庭用ミシンではなく、
工業用・職業用ミシンの専用のアタッチメントで
「一度に」「きれいに」「簡単に」縫ってみたいな~と思うことがあります。
家庭用ミシンでも四つ折りにしながら同時に縫っていくアタッチメントがあり、
私のミシンに対応する純正のアタッチメント「バインダー」を使ってみたものの、
これがまた、結構なコツを要するものでした。
直線はきれいに縫えるのですが、
カーブはきれいとは言いがたく、外カーブ(凸)はまあまあ縫えても、
練習を積んでも、内カーブ(凹)は納得のいかないものです。(無理なのかも?)
カーブが曲がり始めてから、端から離れていき、端からの距離が安定しません。
どちらのカーブもですが、Rの数値が小さいものほど、生地送りが難しいです。
写真のものは、Rが5cmぐらいのものです。
これよりもっとRが大きいと曲線がなだらかになるので、もう少しキレイに縫えると思うのですが、
もっと小さくなると、外カーブだとバイアステープの下側のミシン目が外れたり、
内カーブだとバイアステープと生地が離れやすくなり、失敗します。
どうにか、いいコツはないかと試しましたが、今のところお手上げです。
この家庭用「バインダー」は、
できあがり寸法7mm幅以下のバイアステープをつけることができるアタッチメントですが、
2.5cmにカットした布を使う他、
市販のバイアステープ(できあががり寸法7mm以下のもの)を使うことができます。
これは、生地をバイアス状にカット(生地目に対し45度)するよりも、
手持ちのバイアステープを使えるのでいいな、と思っていました。
市販のバイアステープは写真のように入れます。
できあがり7mm以下なので、両折れのバイアステープ幅15mmを入れてみました。
(手芸ナカムラで購入した、お買い得な水玉バイアステープ)
市販のバイアステープを使う場合は、バインダーの右横にあいている楕円の溝(穴)に入れるのです。
少々入れづらいのですが、一番手前の大きな穴から入れて、目打ちなどで送っていきます。
(機種やメーカーが違う場合は、説明書をチェックしてみてください)
ちなみに、折れていない生地(幅2.5cm)を使うには、正面のU字の溝にセットします。
アタッチメントにバイアステープを正しくセットしミシンに取り付けたら、今度は縫ってみます。
(アタッチメントにバイアステープをセットしてから、ミシンに取り付けるという手順です)
ここは練習、練習あるのみです。簡単そうに感じて、実際は難しい。
そして、ある程度の厚みしか縫えません。
途中で厚みが増す部分を縫うときも、生地送りが進まなかったりすることもあります。
また、バイアステープの端を折って縫い始めたり終わったりできません。
なので、ティッシュケースの口のふちどりとか、横入れお弁当袋のふたとか、
端っこが隠れるものしか作れない気がします。
ひとまず、厚手の生地1枚で、ふた付の簡易ポーチを作ってみました。
平面のままだと、縫い始めと終わりが切れ端になるため、マチを作り、端を内側に隠した形にしました。
わかりやすく、上糸側を白色で、下糸側(ボビン)を赤色で縫いました。
ミシン目の長さも細かいところがあったりして、ミシン目が均等でないのも気になります。
(ミシン目をもう少し大きく設定したほうがいいのかも?)
一度に縫えるのは便利なのですが、完璧な仕上がり!とまではいかないので、
総合的に見て(厚いものが縫えないので)、私にはあまり出番がないような気がします。
バイアステープを使う作品はあまり作らないのですが、
バイアステープを既製品のようにきれいに縫いたい願望は昔からあります。
一般的な縫い方できれいに縫える方法を追求したほうがいいかもしれませんね。
純正のアタッチメントを使ってきましたが、
同じくバイアステープを縫い付ける家庭用ミシンのアタッチメントに、
ビクター産業の「テープフレンド」という商品があります。
これは、市販のバイアステープしか使えませんが、いろいろな幅に対応できます。
バイアステープの幅に合わせて、ねじを回して調整して使います。
前方の斜め上から同じように入るので、基本的に純正のアタッチメントと同じようなものです。
結果は見えていますが、ネット情報がごく少ないので、試してみました。
上糸に白色を使い、下糸(ボビン)に黒色を使い、こちらもRが5cmぐらいの曲線にかけてみました。
(白線で左右対称に写真を合成しています)
縫い外れはしませんでしたが、純正アタッチメントと同じようなかけ心地です。
(思ったように、同じような難点がありました。)
いずれにせよ、コツをつかめば簡単に縫えますが、小さいRや内(凹)カーブは難しいです。
幅を調整でき、いろいろな幅のバイアステープが使えて便利なのですが、
こちらもまた対応できる厚さが限られています。
写真は、テープフレンド(奥)と純正アタッチメント(手前)を横から見たところです。
白線および黄線部分に生地を入れ込んで、バイアステープとともに縫う仕組みになっています。
厚みのあるものが縫えたらもっと作品の幅が広がるのに、残念です。
アタッチメントでどこまできれいに縫えるか挑戦してきましたが、まとめとして、
家庭用のアタッチメントでは、「それなりに」縫える程度と思ってるのがいいかもしれません。
- 対象物が薄めのものに(生地が重なり厚くなると押さえに入らない)
- カーブはコツをつかんで(Rの小さいものは難しい)
- 縫いはじめと終わりが切れ端になる
参考になれば、応援クリックお願いします。
>>> 今日作ったものランキング <<<
コメントする