豆がまぐち作成について
ふわふわ豆がまぐちキーホルダー
について、コメントをもらい、少し思うことがあるので、少し補足をしようと思います。
★ 接着ボンドについて
まず、口金の接着ですが、木工用ボンドを使っています。
家庭内にある、もしくはスーパーになどで入手できて安価な、木工用ボンドです。
コニシの黄色いボトルが一般的です。白いボトルは速乾タイプです。
このレシピを公開するにあたって、紙や布対応の木工用ボンドでも大丈夫か?
と思い、調べてみましたが、結構、使っている方が多いのです。
また、試作してみて、その強さを検証してみましたが、とれたりはしていません。
また、失敗しても(最終工程でペンチで口金をつぶす前なら)、
水性なので、水に浸して強くひっぱれば、はがせることもできるので、
初心者さんにはやりなおしもきいていいかな、と思ったからです。
しかも、ミニミニサイズだし・・・。
わざわざ用意するのもと思いまして。
「身近で手軽でお金をかけず」がモットーなので、あまり購入するものを増やしたくなかったからです。
※ 本格的に作るのであれば、ボンドではなく、多目的タイプの接着剤を使うといいと思います。
木工用ボンドでも大丈夫な理由は、
生地と紙ひもが口金の大きさに隙間なくぴったり詰まっていて、
最終工程で行う、口金の根本をペンチでつぶして、しっかり固定(←ここ大事)されているからだと思います。
木工用ボンドがシーリング(隙間を埋める充填材)のようになっているからかな?と勝手に推測しています。
間違ってほしくないのは、
木工用ボンドでは、24時間以上(私は2、3日ぐらいほったらかしです)、
触らず置いておかないと、完全には固まりません。
特に空気の触れない内側ですので、しっかり時間をとって乾燥させてください。
木工用ボンドの中でも「速乾」タイプを使っています。
速乾といっても、木工用ボンドの半分です。
本来なら、木工用ボンドでは、布(紙)と金属を接着できません。
布や紙にはしっかりと硬く接着できますが、
金属やプラスチックにはシールのようになって、めくればつるんと剥がれます。
キルト芯をはさんで「ふわふわ」にしたのは、
できあがりの形がしっかりしていて、手触りもよいからの他に、
キルト綿により生地が厚なり、弾力が増すことで、
紙ひもと口金の密着にも(ぎゅうぎゅうにするような感じ)好都合だったからです。
もし、ちゃんとした、というか、布と金属の接着可能な「水性ボンド」を購入するのであれば、
私のオススメはパワーエースの「速乾アクリア」(水溶性)というボンドです。
アクリアは接着するものの一方が水を通す素材(布・皮)であれば、金属とも接着できます。
手芸用のボンドを始め、いろいろなボンドを使ってみて、これが一番扱いやすかったです。
他にも、Tボンド(水溶性)やカネスチック等、使っている方がいらっしゃるようですが、
(カネスチックについては以下でも触れています)
私は使ったことがないので、機会があればぜひに、と思います。
と、がま口は水溶性のボンドを使うと、お洗濯できないということになります。
よって、ビニールコーティングの生地で作りたいというコメントを拝見し、
布ではなく、ビニールという素材自体がそもそも木工用ボンドでは接着できません。
木工用ボンドで、接着できない口金に接着できない生地を使ったらどうなるか?
でもね、手持ちのビニコを両面に使用して作ってみたら、(カシメ工程はまだしていません)、
木工用ボンド(私は速乾タイプを使っています)でもけっこうしっかり接着しているのです。
コーティング生地といってもいろいろあって、もっとテカテカとビニールっぽい生地ではどうかわかりません。
上の作品は、どちらもビニールコーティング生地で作りました。手持ちに2種類しかなかったのですが、
緑の水玉は、薄めでやわらかく、風合いも生地に近いコーティング生地で、
間にキルト芯の代わりに、フェルトを挟んで厚みを出した豆がま。
象の絵柄は、少しハリのある硬めのコーティング生地で、芯材は使っていません。
ビニコは風合いが冷たい感じなので、キルト芯を入れてふかふかにする意味があまりない?と思うので、
ビニールコーティング生地で作るなら、私は、厚みのあるもので(芯材なしでもしっかりするから)、
表側と内側、両面使いで作るのが好みです。
また、表側と内側のどちらかに、普通の生地(場合によって、普通生地には接着芯を使って)を使うと、
感じが異なりかわいいかも!?
余談ですが、私はかつて、ビニールコーティング生地に接着芯を貼ろうとして、
アイロンの熱で、生地を溶かした経験があります。よく考えれば、気づいただろうに・・・。
使うなら、シール(貼る)タイプの接着芯を使うといいですね。
といろいろ反れてしまいましたが、
ビニールコーティングの素材って、塩ビ?プラスチックの一種?ポリ○○?樹脂?
何かわかりませんが、念のため、がま口に最適なボンドをお使いいただければな、と思います。
(「速乾アクリア」では金属とビニールはくっつかない?ですね)
先に触れましたが、「カネスチック」という強力接着剤であれば、金属とビニールを接着できるよう?です。
そのあたりはよくお調べになってみてくださいね。
私は、ビニコはあまり使わないし、ミニミニサイズのがま口しか作らないし、
そもそも木工用ボンドでもOKとしているけど、そんな私が接着に関して私が思うこと。
・ 水性がいい。
・ 口金に接着剤がはみででも、乾燥後、剥がしやすいものがいい。
・ 接着後の色は透明で、風合いが柔らかいのがいい。
・ 接着完了まである程度時間がかがる方がいい。
・ しばらく使わなくても、内容物が硬くならない方がいい。
それなりの大きさのがま口を作る方は、ボンドや接着剤はそんなに高価ではないので、
いろいろ試して自分にあったものを購入するのかいいですね。
★ 紙ひもについて
私は、10号の紙ひもを使っています。
というか、がま口用に買ったものではないので、これががま口にベストな太さかわかりませんが、
キルト芯を入れてふわふわにする(厚くなる)場合は、微妙に10号では太いので、
紙ひもの、こよりを広げて、少し細くカットして、こよりに戻しています。
指に少しのボンドをつけて、ボンド付きのねじねじこよりにしてしまっています。
(キルト芯を入れないで普通生地で作ると、10号では若干細いです)
15号、20号などお使いの方も多いようですが、紙ひもも接着の大きな「要」になりますので、
適度な太さを選んでくださいね。
ボンドなしでも(紙ひもだけで)、軽く引っぱっても外れないぐらいがいい厚さかと思います。
また、紙ひもを入れるときには、定番ですが、マイナスドライバーがいいかと思います。
また、お手持ちの「毛抜き」(5~7mm幅ぐらいのもの)を使ってみてください。
ひも入れの専用の工具を見て、先の形が似ているので試してみました。以外にしっくりきますよ。
豆がまちゃんには、専用工具は大きすぎると思うので、不向きかなと思います。
また、レシピでは目打ちを使用していますが、
ふかふかなボディなので紙ひもは内側からあまり見えないですが、
薄いボディの場合は、紙ひもがよく見えますので、何度も刺したりすれば、紙ひもに穴があきますので、
よりきれいに作りたい方には、目打ちは不向きかもしれません。
目打ちは生地を口金に差し込むときに大変便利です。
ビニコには穴があく?かもしれないので、念のためご注意くださいね。
★ 口金の最終工程
下の写真は、お財布サイズのがま口です。
(大きい方が写真を撮りやすかったので、豆がまも同様です)
口金の最終工程、金属をつぶすことによってストッパーになり、生地と口金に強度がつきます。
専用の工具があると便利ですが、
ない場合は、ペンチ(傷防止のためにあて布をして)を使うのが一般的です。
★ 専用の工具について
本格的に作りたい人や数を作る方には、専用の工具があると便利です。
レザークラフト材料専門店「ぱれっと」では、商品説明が詳しいので、以下、参考までに。
口金入れペンチ式 口金に紙ひもを入れるときに使います。奥まで入ります。
口金つぶし 簡単に口金をつぶすことができます。エンマ様の舌抜きの形みたいですね。
豆がま、マチあり・スクエア試作中~♪
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